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マイナス2歳(妊娠準備期)からの予防

お子様が生涯健康で暮らしていくためには、妊娠準備期から母親が正しい知識を持ち、まず自身の身体(母体)を健全にすることが重要です。
虫歯予防 歯周病予防 歯並び予防むし歯予防はもちろんのこと、歯ならびかみ合わせ異常・アトピーや自閉症などの予防は、この時期に母親がどう暮らしているかが、大きな鍵を握っています。

三重県四日市市のさくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックでは、『歯科から発信する全身の予防』をテーマに、日々情報収集に取り組んでいます。
当院の情報収集については、研修情報参照。

なぜマイナス2歳から?

マイナス1歳からマイナス2歳への変遷

子どもの健口(歯ならび・かみ合わせがよくむし歯・歯ぐきの病気のない・口臭のないお口)を達成するためには、お母様が妊娠中から様々な事に気をつけていく必要があります。
従って、近年 歯科では「マイナス1歳からの予防」というキャッチフレーズが使われていました。

むし歯のみならず、歯ならび・かみ合わせ悪化の予防や、近年増加している自閉症にならないための予防、健全な呼吸の確立に取り組むためには、妊娠してからでは間に合わない内容も多く、妊娠する前に、即ち結婚が決まった頃から取り組みを始める必要があると、当院では考えるようになってきました。
それが、「マイナス2歳からの予防」が必要な理由です。

『マイナス2歳』から何を予防するの?

予防する病気

歯を失う原因は下のグラフの通り、

第1位 歯周病
第2位 むし歯
第3位 歯の破折

です。
歯周病 虫歯  鈴鹿 菰野 亀山 桑名 いなべ"
一般的には、この3つが予防の対象となります。
しかし、実は近年急激に増えてきている『歯ならび・かみ合わせの異常』こそ、最も予防すべき『病気』です。

じつは、この『歯ならび・かみ合わせ異常』を放置することこそが、健康な生涯を送るため、即ち健康寿命を長くするために最も重要であると、当院では考えています。
歯ならび・かみ合わせの異常はむし歯・歯周病のリスクを高めることから、その意味でも歯ならび・かみ合わせの異常を予防することが重要である、と言えます。

そして他にも、歯科的な問題ではありませんが、『自閉症の予防』・『早産・死産の予防』もマイナス2歳から行うべきである、と当院では考えています。(後述)


どうして予防が必要なの?

歯ならび・かみ合わせ異常の予防が必要なわけ

以前は「歯ならびは遺伝」、と考えられていましたが、近年は「歯ならびは体の機能異常が原因」と考えられる歯科医師が増えてきました。
具体的な原因は、『こども矯正』のページで説明しますが、例えば妊娠時の母親の子宮の形や、妊婦の姿勢も影響する可能性があることが分かってきました。
子宮の形を整えたり姿勢を治すことは、短期間でできることではありません。
したがって、結婚が決まった時点、つまりマイナス2歳から改善に取り組む必要があります。

歯ならび、かみ合わせが悪いと・・・

・ 歯磨きが上手くできずバイ菌がたまりやすいので、むし歯や歯周病にないやすい
・ 歯に無理な力がかかりやすい

等の理由で、歯ならび・かみ合わせのよい人より、かなり早期に歯を失う可能性が高くなります。
また、歯ならび異常はあごの発育不良が原因ですが、あごが小さいと舌が後方に追いやられ、それが気管を圧迫する『睡眠時無呼吸』などをひき起こします。

睡眠時無呼吸は様々な病気を引き起こす事が分かってきており、それを防ぐためにも正常なあごの発育を促す『マイナス2歳からの予防』が極めて重要です。

この件の詳細については、『こども矯正』のページをご覧下さい。

従来の矯正治療は、永久歯の歯ならびが悪くなってから治療を開始していました。
しかし、多くの場合永久歯を2~4本抜く必要があります。
歯の本数が少なくなると、中高年になって歯の本数が少なくなってしまったとき、大きな影響があります。つまり、「体に優しい治療」とは決して言えません。

三重県四日市市のさくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックでは、各時期に応じた悪い歯ならび予防法を提案しています。

むし歯予防が必要なわけ

むし歯予防 マイナス2歳 必要なわけ『むし歯になったら削ってつめればよいのでは?』

と思われるかもしれません。
むし歯を治療したら、『治った』と勘違いしていませんか?
例えば、骨折はきちんと処置をすれば多くの場合ほぼ元通りに“治り”ます。
ところが、むし歯治療はあくまで『異物で取り繕っている』だけなのです。簡単に言えば、ズボンの穴を縫ったのと同じこと。縫ったところで、その部分は再び破れやすい状態です。
それと同様、治療した歯には治療されてない歯にはない、重大な欠点があります。
それは、二次カリエス(二次う蝕)と呼ばれるむし歯です。

つめたものは永久的ではなく、お口の中の過酷な環境でダメージを受け、詰め物と歯の境目に隙間が出来、そこにバイ菌が侵入します。
そのバイ菌によって、目につきにくい部分にむし歯が出来ます。
これが二次う蝕です。

つめたものは、平均5~7年程度で再治療が必要になるとの統計があります。
この原因の多くが、二次う蝕なのです。
治療を繰り返す度に歯が大きく削り取られ、やがて抜歯に至ります。

歯の破折予防が必要なわけ

歯の破折には、歯の頭の部分(歯冠)のみ割れる“歯冠破折”と、根っこまで割れる“歯根破折”に分けられます。
歯冠破折は、詰め物やかぶせ物をすることにより、形を戻すことは可能です。(破折する前に比べるとむし歯になりやすく、さらに割れやすくなります。)

歯根破折した場合、無理矢理かぶせ物をしたり、いったん抜いて割れた部分を接着し戻す“意図的再植”という方法で、一時的に無理矢理残すことができますが、長期的には両隣の歯に悪影響を及ぼすので、当院では推奨しておりません。
つまり、根っこが割れてしまったら、ほとんどの場合 抜歯が必要になります。

この歯根破折は、ある日突然起こります。そして、今まで何ともなかった歯が、一瞬にして抜歯が必要になってしまう、恐ろしい病気です。

ただ、この歯根破折が起こるには、ほとんどの場合伏線があります。
それは“抜髄がしてある失活歯”=“神経が取ってある歯”に起こる、と言うことです。
近年、患者さんの中に『神経を取ってほしくない』と要望する方が増えてきましたが、その理由として最も重要なのが、「歯根破折を防ぐため」なのです。
もちろん、神経が取ってない歯(生活歯)でも、歯根破折が起こることがありますが、それはとんでもなく強烈な歯ぎしりをしている方に限定されます。

治療に熱意を持っている歯科医師に取って、最も予測がつかず、防ぐのが難しいのがこの「歯根破折」であり、だからこそ予防することが必要です。

歯周病予防が必要なわけ

歯周病は、殆どの場合自覚症状が殆どありません。
はっきりとした自覚症状が出たときには、既に手遅れになっている場合が多いのです。

むし歯 虫歯 歯周病 予防症状が出始めた頃には、簡単な治療では良好な状態に戻すことは困難で、多くの場合複雑な処置(手術・連結固定)が必要となり、治療費も高価になってしまいます。

また、進行してからどんなに手間暇かけたとしても、進行する前から予防していた方と同じ状態にはなりません。

だから歯周病は予防が重要なのです!

予防に熱心な歯科医院が少ないのはなぜ?

虫歯 予防残念ながら、日本の保険制度は、病気を治すことに主眼が置かれ、予防に関しては殆ど報酬が設定されておりません。

当院に学校検診でむし歯を指摘され来院される患者さんのうち、かなりの方が治療せずに終わります。
(当院にお子様を連れて来られるお母様は、全体的にお口の健康に関心の高い方が多いので、治療が必要な歯がないのだと思われます。)

削ってつめれば収入がありますが、治療しなければ収入は僅かな基本診療料のみしかありません。
これが、予防の普及しない最大の原因と言われています。


予防にとって最も大切なことは

むし歯や歯ならび異常の予防を考える上で、非常に重要な書籍があります。
それは、歯科医師 ウェストン・A・プライス博士の

「食生活と身体の退化」-先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響-

プライス博士は、世界中の先住民族などの地域に妻と共に訪れ、口の問題が食生活と関連していることに気付きました。

近代文明から孤立した集団を調査したところ、むし歯や歯周病、歯ならびの問題はほとんどありませんでした。
しかし、西洋的な食品の流入により、その頃の子どもたちの顎の発達は悪くなり、むし歯、歯周病、歯ならび異常が急激に増加することに気付きました。
例えば、同じ親の兄弟でも、西洋文化流入前の子どもは問題なく、そのあとの子どもでは問題が多発するのです。

つまり、お口の中の病気を予防するためには、「定期的に歯医者で処置を受ける」ことが重要なのではなく、「定期的に歯医者に通い、ご自身の歯磨きのポイントについて指導を受けると同時に、生活習慣についてアドバイスを受ける」ことが必要なのです。

即ち、「定期的に歯医者でクリーニングを受けることが大切」というのは、正しくないのです。
このことは、定期的に歯科医院に来院させることを最初に考えた、スウェーデンのアクセルソン先生がいつも強調されることです。

なぜ『マイナス2歳』から?

むし歯予防は妊娠を考えたときから

むし歯菌感染の時期は?

マイナス2歳からの予防むし歯はむし歯菌によって引き起こされる、細菌感染症です。
むし歯菌は、歯がないとお口の中に定着できません。
歯がはえてから、殆どが母親のお口の中からむし歯菌が感染します。
特に、生後19ヶ月から31ヶ月の間に感染が集中します。
この時期を『感染の窓』と呼び、この時期に感染を防ぐことが出来れば、お子様が将来にわたりむし歯になりにくい体にすることが可能、と言われています。

感染を予防するために必要なことは?

むし歯菌をお子様に移さないためによく言われていることは、『箸やスプーンなど、食器を共用しない』と言うことですが、実は箸などを共用しなければむし歯菌がお子様にうつらない、というエビデンス(根拠)はありません。
四日市さくら総合歯科では、むし歯菌をうつさないようにするためのエビデンス(根拠)に基づいた保健指導を行っています。

母親になる前にむし歯菌を減らす

むし歯菌を母から子に移さないようにするためには、お子様がお腹の中にいる時期からお母様のお口の健康管理を行い、お母様のお口の中のむし歯菌を減らすことが重要です。

ただ、妊娠してつわりがひどくなると、それどころではなくなってしまうことも多いのが現状です。
そこで、結婚が決まった頃から予防教育を始め、将来母親になるであろう女性のお口の中の細菌を予め減らすことを、ご自宅並びに歯科医院で行う必要があります。
これが、マイナス2歳からのむし歯予防が必要な理由です。

歯ならび・かみ合わせの異常の予防も妊娠したときから

0歳からの予防生まれたときからどのような生活・育児をしていたかによって、小学校入学前後以降の歯ならびが大きく左右されるのではないか、と小児歯科開業医の間で考えられるようになってきました。
さらに、妊娠期の母親の姿勢なども、歯ならびに影響する可能性があります。
さくら総合歯科ベビーキッズ歯ならびクリニックでは、歯ならびの良い健康なお子様にするための助言や、歯ならびが悪くなりそうなときに使用する器具により、本格的な矯正治療を行わなくて済むような取り組み、『予防矯正』も行っています。

歯ならび・かみ合わせの異常の予防は、万病予防

歯ならび・かみ合わせの良い子供にするために最も重要なのは、お口をきちんと閉じて鼻で呼吸することです。
お口をきちんと閉じることは、実は健康にとってものすごく重要です。
逆に、お口を開いて口で呼吸していると、それが様々な病気の原因となり、お子様が生涯にわたり健康な生活を送ることが出来なくなることがあります。

さくら総合歯科では、口を閉じられないお子様に対し、お口を閉じる訓練法なども指導しています。

歯周病予防は生まれたときから

歯周病菌の感染が問題になるのは、成人する前後という説が有力です。
しかし、乳幼児期に悪性度の高い歯周病菌がお子様に移ると、正常な免疫が得られなくなる可能性があります。
従って、歯周病予防も生まれたときから、さらにこだわるのであれば、生まれる前にお母様のお口の中から歯周病菌を減らすことも、必要だと考えられます。

●歯周病の予防

歯周病予防の二大ポイント

歯周病を予防するためには、

正しい方法で行われる歯磨き(セルフケア)

定期的な専門家による管理(プロフェッショナルケア)

の2つがもっとも重要です。

セルフケアのポイントは?

予防 歯科 歯磨き歯磨きの仕方は、その方のお口の状況(歯ならび、歯の傾き、歯ぐきの質など)によって、最適な方法が異なります。

充分な研修・指導を受けた歯科衛生士に、指導を複数回受け、さらに定期的に歯磨きが的確に出来ているか、チェック・再指導を受ける必要があります。

プロフェッショナルケアとは、どういうことをするの?

どんなに頑張って歯を磨いても、こびりついたバイ菌を完全に取り除くことは不可能です。
つきっぱなしになったバイ菌の中に、歯周病を起こす悪玉菌が増えてゆきます。

PMTC クリーニング メインテナンス 四日市頑固なバイ菌の塊(歯石ではありません)を、歯科衛生士が専用の器具を使用し徹底除去することを、プロフェッショナルケアと呼びます。

プロフェッショナルケアの必要性は、北欧では随分前から認知されており、日本でもようやくその必要性が徐々に浸透してきています。

そのほかに気をつけることはありますか?

禁煙喫煙・糖尿病・肥満は歯周病を進行させる要因になります。
出来れば、禁煙や食生活などの生活習慣をコントロールし、歯周病になりにくい体を作ることも重要です。
特に、禁煙しないと歯周病を完全に治すことは困難です。


●歯ならび・かみ合わせ異常の予防

歯ならび・かみ合わせが悪くなる原因は、以前は骨格の遺伝が原因と思われていました。
歯並び かみ合わせ 予防

しかし近年、実は軟組織の機能異常が歯ならび・咬み合せを悪影響を与えることがわかってきました。
歯のはえている部分は顎骨と呼ばれる上下のあごの本体ではなく、歯槽骨と呼ばれる部分です。
この歯槽骨の成長が軟組織の影響を受けます。
(反対咬合(受け口)などは顎骨本体の問題の場合もあり、この場合は硬組織(骨)の遺伝が関係すると考えられています。)

軟組織の問題とは、たとえば
・ 口で呼吸したり
・ 舌の位置が後下方に位置したり
・ 飲み込み時に舌が前に出る
などがあげられます。

唇や舌の正常な機能は、乳幼児期母乳を吸うことや離乳食を食べることで確立されるべきものですが、近年早期に断乳したり離乳食の与え方が原因で唇や舌の機能が異常であるお子様が増加しています。
その結果、歯ならびやかみ合わせの悪いお子様が急増しています。

また、姿勢が良くないと、良いかみ合わせが得られません。
足の指が浮いていたり曲がっていると、姿勢が悪くなります。
足の指が曲がる理由は、二足歩行に早く移行しすぎた場合、靴の形・大きさが良くないことなどです。

したがって、乳児の頃から歯ならび異常の予防のために様々な取り組みを行うことが重要です。

妊娠前の母親候補

現代の日本人はスタイルがよくなったものの、子宮の形が悪くなってきている、とベテランの助産師が言われます。
子宮の形が悪ければ、妊娠後の胎児に何らかの影響を及ぼします。
このことは、歯ならびが悪くなる原因が起こりやすくなる要因となる可能性があるのではないか、と一部の歯科医師は考えています。
対策として、一部の助産師は妊娠前の骨盤ケアが必要である、と考えています。
詳しくは、『プレマタニティー歯科のページ』をご覧下さい。

胎児妊娠中(起こりやすくなる妊婦)~出産

妊婦の姿勢は、子宮を圧迫する要因となります。
子宮の形が悪くなれば、胎児は当然窮屈な状態・不自然な状態で子宮内に収まっていなければなりません。
ゆがんだ状態が長く続けば、それが何らかの変形につながる可能性があります。
この時期の胎児は、指をくわえたり、出生してからのために何らかの訓練をしている可能性があると言われていますが、不自然な姿勢であれば、それもできなくなってしまいます。

一方、産科の医師によると、出産の際の鉗子分娩、吸引分娩も赤ちゃんの体のゆがみを誘発する可能性がある、と言われます。
これらのことが、歯ならびが悪くなる原因を助長する何らかの要因になっている可能性が、一部の歯科医師の間で議論されています。

従って、妊娠中の姿勢などに気をつける必要があります。
詳しくは、『マタニティー歯科のページ』をご覧下さい。

新生児

授乳の仕方、抱っこの仕方、寝かせ方、発達段階を手順を踏んで進めること、離乳食の与え方、足指・靴の影響が子どもたちの歯ならび・かみ合わせに影響を与えているのではないか、と一部の小児歯科医の間で考えられるようになってきており、これらに関する指導を行って、少しでも歯ならび・かみ合わせの悪いお子様を減らす努力をしています。
新生児 赤ちゃん 抱っこ

2歳以降に使用できる『インファント』などを用いて、歯ならび・かみ合わせ異常の原因となる唇・舌の機能を修正することにより、歯ならび・かみ合わせ異常の予防に取り組んでいます。

また、 既に歯ならびが悪くなり始めたお子様には、歯を抜かずに乳歯が残っているうちに治療開始する 『床矯正』 と、主に乳歯期に開始する受け口の治療 『パナシールド』 、さらに過蓋咬合などを治療する『トレーナー』などを用いて予防的矯正を行っています。

また、歯ならび・かみ合わせの異常 が歯を失う間接的な原因となります。
従って、歯ならび・かみ合わせも予防の対象として重要です。

詳しくは、『赤ちゃん歯科のページ』をご覧下さい。

幼児期(就学前)

この時期は、まだ永久歯が生えていません。
赤ちゃんのときと同様、この時期の過ごし方が、その後の歯ならび・かみ合わせに大きな影響を及ぼします。
幼児期 就学前 予防

学童期(小学生以降)

小学生になる頃には、6歳臼歯と呼ばれる奥歯が一番後ろの乳歯から生えてきたり、下の前歯が乳歯から永久歯に生え替わりはじめます。
したがって、この頃は既に予防の対象ではなく、治療の対象となる年齢です。
歯ならび・かみ合わせの治療については『こども矯正(歯を抜かない)』をご覧下さい。


●むし歯の予防

(1) むし歯予防の難しさ

当院には、「自分は歯を一所懸命磨いているのに、むし歯になってしまう」

と訴える方がよく来院されます。
我々歯科医師・歯科衛生士がむし歯予防に取り組んでみると、なかなか思うような結果が得られないことがあります。
実はむし歯のリスクは、色々な意味で生まれる前からの影響を受けています。
また、近年小児歯科界では歯ならびも生まれる前からの影響を何らかのかたちで受けているのでは、と議論されています。

そこで当院では、
『マイナス2歳からのむし歯予防』
を実践することにより、生涯むし歯、そして歯周病や口臭で悩むことなく、さらに歯ならびも良くなるような予防に取り組んでいます。
マイナス2歳 予防
『マイナス2歳から』とは、妊娠する前(プレマタニティー)からを指します。

つまり、むし歯のないお子様にするためには、生まれる前から対策を取る必要があるのです。

一度削った歯は、決して元には戻りません。
お子様の一生を決めるのが、幼少期のお口の細菌管理、更にそのためには、出生前から母親のお口の細菌管理=マイナス2歳からのむし歯予防が必要です。
むし歯 虫歯 予防
このページでは
・ 生まれる前からのむし歯予防・・・『マイナス2歳からのむし歯予防』
・ 生まれてからの歯ならびかみ合わせ異常の予防・・・『ゼロ歳からの歯ならび予防』
について説明します。

(2) むし歯予防はマイナス2歳から!

むし歯は細菌が引きおこす病気である一方、生活習慣の影響を強く受ける側面があります。まず、細菌に対するアプローチについて、説明します。

(2)-1 細菌に対するアプローチ

(a) むし歯予防にとって重要なこと

むし歯菌は母親から幼児期に感染することがわかっています。

ミュータンス菌 虫歯菌 感染

両親と子供のお口の中に存在するむし歯菌のDNAを鑑定したところ、父親からは移らず母親のみから移っていることがわかりました。
したがって、むし歯菌に限定して言えば、(祖父母などが主に育児を担っている場合を除き)母子感染さえ防げばお子様を一生涯むし歯になりにくくできるのです。

ただし、母親の管理が出来ない年齢(社会人になったり学生になる頃)になると、食生活・生活習慣が変わり、むし歯が出来てしまう場合があります。
したがって、むし歯予防は保護者に対する教育だけではなく、その後(特に成人してから)に正しい食習慣・生活習慣を送れるよう本人に対する教育も重要です。

(b) 感染の窓(むし歯菌の母子感染)
(イ) 感染の窓とは

むし歯菌(ミュータンス菌)は、歯がなければお口の中に定着することはできません。
したがって、歯がはえる前のお子様には、むし歯菌は定着しないのです。
歯が生え始めた頃からお子様のお口の中にむし歯菌が定着しやすい状態になり、特に1歳7ヶ月から2歳7ヶ月の間に、お母さんのお口の中から移り、定着するという説が有力です。

この時期のことを『感染の窓』と呼びます。
感染の窓と呼ばれる時期に、お母様(出来れば同居者全員)のお口の中のむし歯菌を減らすことにより、お子様のお口の中に長期間むし歯が少ない状態を実現できると言われています。
したがって、お子様のむし歯予防は、母子が一緒に行う必要性が高いと考えられています。
感染の窓 虫歯菌 母子感染

(ロ) 第二の感染の窓

ところで、むし歯菌の感染の窓は、一つだけではないという意見もあります。
トゥルク大学 歯学部研究所、エバ・サーダリン先生(フィンランド)らによると、6歳臼歯が生える頃にも、再びむし歯菌の感染がおこっているそうです。
この時期を

第二の感染の窓

と呼ぶ場合もあります。

(ハ) 感染時期の影響

生まれたばかりの乳児は、生後六ヶ月までは母親からもらった免疫と母乳によって病気から守られています。
その後、適度に外敵と接して戦い学ぶ「獲得免疫」により、徐々に免疫力を高めていきます。

幼少期に免疫を確立する上で最も重要なのが、胸腺の働きです。
自己と非自己を見分けるTリンパ球の働きは、扁桃から送られてきた情報を元に胸腺で教育されます。
免疫にとって重要なTリンパ球は、胸腺で自己を攻撃するものなどを除外し、非自己(外敵:細菌など)を攻撃するものが残され、正確に自己と非自己を見分ける免疫機構が確立していきます。
胸腺は新生児で8~15g、最も大きくなるのは4歳から5歳の頃で25~30g、10代以降は徐々に退縮していきます。
虫歯菌 感染 免疫

本来体内に存在しない細菌が早期に感染してしまうと、それが非自己として認識されず、その細菌に対する免疫が正常に確立されない場合があります。
むし歯菌の感染も同様で、早く感染すると免疫がうまく獲得できず、むし歯菌の定着が起こりやすくなります。
四日市 虫歯菌 感染予防


逆に、むし歯菌にもし感染したとしても、その感染時期を遅らせることにより、ミュータンス菌の定着が起こりにくくなります。
実際、ミュータンス菌の感染時期が遅いほど、むし歯になりにくいという研究データがあります。

(c) お母様とお子様のむし歯菌の関係・・・『感染の窓』への対応

下のグラフの様に、お母様のお口の中のむし歯菌の数と、お子様のむし歯菌の数は関係があるといわれています。

上の項で説明したとおり、最もミュータンス菌の母子感染の危険性が高いのは、生後1歳7カ月から2歳7カ月の間と言われています。(感染の窓)

ということは、その時期にお母様のお口の中のむし歯菌を減らしてやれば、お子様のお口の中にむし歯菌が移りにくくなり、その結果お子様のお口の中にむし歯菌が定着しにくくなります。

(d) むし歯菌の検査

むし歯菌の感染を防いだり、感染の有無を調べるためには、唾液検査が必要です。

検査の精度を高めるためには、ガムのようなものを5分間噛む必要があります。
小学生以上のお子様や成人には、この方法で検査を行います。
乳幼児はガムを噛むことが出来ないので、簡易的な検査を行います。

出来ればお子様が生まれる前(妊娠中・理想的には妊娠前)に唾液検査を行い、もしむし歯菌が多く検出された場合は、出産前までにむし歯菌を減らす必要があります。
(むし歯菌を減らす方法については下記。)

出産後には定期的にお子様に唾液検査を行い、むし歯リスクを監視していくと、むし歯菌の定着リスクを低く抑えることが出来ます。

唾液検査の詳細については、唾液検査のページをご覧下さい。

(e) 母親のむし歯菌を減らす方法

お母様のむし歯菌を減らす方法として、以下の3つを挙げることが出来ます。

・ PMTC
・ 3DS
・ キシリトール
・ プロバイオティクス

これらの対策をお子様が生まれてからではなく、生まれる1年くらいから始めると効果的です。
つまりマイナス2歳からむし歯予防を行う事が必要なのです。

PMTCと3DS・プロバイオティクスについては歯周病予防と共通ですので、後述します。
キシリトールに関しては、予防歯科(小児・成人)のページをご覧下さい。

また、ミュータンス菌の母子感染を抑制するための対策として、よく言われているのは、

・ 箸やスプーンの共有をしない。
・ 親が口をつけた物を与えない。
・ キスを避ける。

などですが、じつはこの考え方にはエビデンス(根拠)がありません。
四日市 さくら 虫歯予防
実際には子供のお口の清掃に注意するなど、別の対応をする必要があります。

四日市さくら総合歯科では、むし歯菌の母子感染を防ぐために本当に必要なことについて根拠(エビデンス)のある方法を説明しています。

(2)-2 生活習慣に対するアプローチ

食生活の改善

食事や間食の摂り方、飲食のタイミング等について、アドバイスします。
実は、むし歯予防にとって最も重要なのは、食生活の改善であることがわかっています。
食べる内容のみならず、食べ方の影響も関係します。
食生活の改善は、歯ならびの悪化の予防のためにも必要なので、極めて重要です。

当院では、様々な視点から食事のあり方について検討し、国家資格である管理栄養士が食生活の指導に当たっています。

口呼吸の改善

口呼吸とむし歯、一見関係がなさそうに思われるかもしれません。
実は、口呼吸の方はむし歯になりやすい傾向があります。
特に、前歯のむし歯が多い方の多くは、口で呼吸しています。
ということは、口呼吸の方のむし歯を予防するためには、口呼吸を改善するための訓練が必要になります。

むし歯予防のポイント

予防歯科 キシリトール フッ素むし歯予防の基本は歯磨き、と思っていませんか?
もちろん、歯周病(こどもでは歯肉炎)の予防にとって、歯磨きは極めて重要です。
ところが、歯磨きがむし歯予防に役立つ、と言うエビデンス(科学的根拠)はほぼありません
むしろ、歯磨きとむし歯予防の関連性は、多くの論文で否定されています。

したがって、むし歯を予防するためには、他の方法で対応する必要があります。

むし歯予防の2大ポイント

現在、むし歯を予防するために最も重要とされているのが、

・食生活を中心とした生活習慣の改善

・フッ化物(俗に言うフッ素)の使用


です。

その他にむし歯予防に関係することとして、

・むし歯菌の母子感染の低減
・キシリトールの使用によるむし歯菌の影響低下
・CCP-ACP(リカルデント)による再石灰化促進

などが挙げられます。
むし歯予防先進国:フィンランドでは、かつてフッ化物とキシリトールを積極的に利用し、大幅なむし歯の減少に成功しました。
しかし、近年ではこれらを使用しない方法【生活習慣の改善】を重視するようになってきたようです。

三重県四日市市のさくら総合歯科では、『食生活を中心とした生活習慣の改善』を予防の重点項目としています。
それで足りない分を、『フッ化物の使用』で補います。
フッ化物の使用を希望されない方がむし歯予防をするためには、上に記載した予防に必要な重点項目2つのうちのひとつが使えないことから、『徹底した食生活を中心とした生活習慣の改善』しか選択枝がありません。

むし歯予防の手順は?

予防歯科 四日市市 三重県

唾液検査

虫歯菌 唾液検査 リスクテスト唾液を検査することにより、

むし歯菌の割合

唾液の質・量

を調べます。
むし歯菌が多い場合は、それを減らす必要があります。
唾液の質が悪い場合は、何らかの方法で対処する必要があります。
唾液の量が少ない場合は、唾液量を増やす工夫が必要となります。

生活習慣の改善

生活習慣の大切さと対応については、上に述べたとおりです。

フッ化物

フッ化物は、俗に「フッ素」と呼ばれています。

・フッ化ナトリウム(NaF)
・フッ化第一スズ(SnF₂)
・モノフルオロリン酸(Na₂PO₃F)

が代表的なフッ化物として、むし歯予防用によく使われています。
フッ化物には高濃度で使用するもの(歯科医院で塗布)と、低濃度で使用するもの(各家庭で使用)に分けられます。

高濃度で使用するフッ化物は、歯の質を酸に強いかたちに変えることにより、むし歯になりにくくする作用があるといわれています。
ただ、近年その効果は限定的である、という考え方が主流になりつつあります。

一方、低濃度で使用するフッ化物は、歯磨き粉やフッ化物洗口剤に含まれており、歯垢中に飽和状態で存在する歯のミネラルを過飽和な状態に変えることにより、歯から溶け出たミネラルを歯に戻す作用がある、とされています。
近年は、低濃度のフッ化物を利用することが、特に推奨されています。

フッ素 虫歯 むし歯 予防欧米では、日本より濃度の濃いフッ化物入り製品が多数販売されています。
それらを適正な量使用することにより、飲食に殆ど制限を加えなくても、むし歯のない状態を維持することが可能だそうです。

ただ、長い目で見ると全身が健康でなければ歯を失うことにつながることから、当院では、あくまでフッ化物の使用は1オプションとしての位置づけとし、あくまで「むし歯の本当の原因をなくす」ことが真の予防、と考えています。

フッ化物の安全性と危険性

フッ化物を過剰に摂りすぎた時に起こる問題として、「慢性中毒」と「急性中毒」があります。

(1)慢性中毒

長年にわたり過量のフッ化物を摂取したときに生じるもので、飲料水に通常より多いフッ化物が含まれているときなどに起こる問題です。
歯には「斑状歯」として、骨には「骨硬化症」として症状が現れます。

斑状歯は、適量の2~3倍以上の量のフッ化物を幼少期に継続して摂取した場合に起こります。
骨硬化症は、適量の10倍以上のフッ化物を数十年にわたり摂取し続けた場合に起こります。
慢性中毒は通常のフッ化物塗布やフッ化物入り歯磨き・洗口剤の使用では起こりません。主に水道水にやや濃度の高いフッ化物が入っているときに起こります。

海外ではフッ化物濃度を歯のフッ素症にならない範囲でむし歯の発生を大きく抑制する適正量(約1ppm)まで調整(これを水道水フロリデーションと言います)している地域があります。
宝塚や西宮で問題となった歯のフッ素症は、天然に過量のフッ化物が含まれた水を水道水として供給していたことが原因です。
適切にフッ化物濃度が調整されていれば、慢性中毒は問題となりません。

実は、緑茶や紅茶にも水道水フロリデーションと同じくらいの濃度のフッ化物が含まれています。

(2)急性中毒

一度に多量のフッ化物を摂取したときに、吐き気、嘔吐、腹部不快感などの症状を示すのが、急性中毒です。

フッ化物の急性中毒量は、体重1kgあたりフッ化物 2mgです。
例えば、体重15kgの子供が30mgのフッ化物を摂取することで生じます。
通常むし歯予防に利用するフッ化物(フッ化物塗布、フッ化物入り歯磨剤や洗口剤)では、通常使用量で中毒を起こすことはありません。

(3)フッ化物の危険性について

『フッ素は危険』というネット情報が散見されます。
その結果、最近「フッ素は使ってほしくない」と言う患者さんが増えてきました。

フッ化物は適正量な使用していれば、問題を起こすことはないことがわかっています。
安全性については随分前に結論が出ているのです。

もちろん、フッ化物など意図的に使用しなくても、適切な食生活をしていれば、むし歯にはほとんどなりません。
出来ればフッ化物を使用せずに「むし歯予防」することが理想的であり、当院ではフッ化物を使わない予防に取り組んでいます。

フッ化物がガンの原因になる?

過去に「水道水にフッ化物が添加されている地域の人々は、ガンによる死亡率が高い」という論文がありました。しかし、調査されたデータを誤って解釈したもので、その後完全に間違いであることが分かりました。

また、「フロリデーションされていた地域の子宮がん死亡率が高い」と言う論文もありましたが、これもデータの採取地域や解析に不備があることがわかり、最終的に差は確認されませんでした。

現在、米国国立癌研究所や米国疾病コントロールセンタなどの専門機関は、水道水に添加されたフッ化物とガンとは無関係である、と結論づけています。

フッ化水素は猛毒だから、フッ素は危険?

フッ化水素は猛毒です。したがって「フッ素は危険物質で、口の中に使うべきでない」、と主張する人がいます。
ここで気をつけなければならないことは、お口の中に使うフッ素はフッ化ナトリウムなどであり、フッ化水素ではありません。

例えば、皆さんは塩を必ず摂取しています。塩がなければ生きていけません。
塩(塩化ナトリウム)には『塩素(Cl)』が含まれています。

一方、塩酸は劇薬ですが、塩酸にも『塩素(Cl)』が含まれています。

同じ『塩素』でも、全く性質は異なります。
つまり、『フッ化水素が危険』だから『口の中に用いるフッ化物も危険』という解釈は正しくないのです。

キシリトール

キシリトールには、いくつかのむし歯予防効果があります。
その中で最も重要なのが、ミュータンスというむし歯を作るバイ菌の割合を減らす効果です。

キシリトールの効果については、『さくら総合歯科院長のキシリトール体験記』をご覧下さい。

CCP-ACP(リカルデント)

リカルデント 四日市リカルデントとは、メルボルン大学で開発された物質で、カルシウムとリンを豊富に含んでいます。

初期むし歯は、唾液中のカルシウムやリンによって修復されます。
リカルデントは、唾液よりはるかに多くのカルシウムやリンを含むので、より強い初期むし歯修復作用(再石灰化能)を有します。

具体的には、 リカルデントを含んだペーストを歯に塗りつけて使用します。

海外では、このペーストにフッ化物が含まれているそうですが、残念ながら日本の製品には含まれていません。

プロフェッショナルケア

PMTC 予防むし歯のリスクに応じ、歯科医院で専門家によるバイ菌の徹底的なクリーニング(PMTC)を行うことにより、むし歯の発生を少なくします。

ただ、むし歯菌を完全に除去することは出来ませんので、効果を持続させるためには、次の「3DS」を併用する必要があります。

3DS

3DS PMTC メインテナンス SPT 病状安定PMTCを行うことにより、歯の表面のバイ菌は大幅に減少します。
予防効果をさらに高めるため、特殊な消毒薬をドラッグリテイナーという器具(右写真)を用いて歯に作用させ、むし歯菌を徹底的に減少させる方法です。
これにより、PMTC単独よりむし歯が出来にくくなります。


●歯の破折の予防

歯の破折とは?

歯が割れてしまうことを言います。

歯冠破折

歯の頭の部分(口の中に顔を出している部分)がかけてしまうことをいいます。
通常、歯を抜く必要はありません。

歯根破折

歯の根の部分(歯ぐきの中に隠れている部分)が割れてしまうことをいいます。
多くの場合、歯を抜く必要があります。

歯が割れるのは、殆どの場合『歯の神経(歯髄)』を取った歯で、神経を取っていない歯が、抜かなければならないような割れ方をすることは、殆どありません。

どうして歯が折れてしまうの?

多くの場合、歯ぎしり・くいしばりが原因といわれています。
硬いものをうっかり強く噛んだ場合、顔に何かがぶつかった場合(外傷)でも割れることがあります。

歯が折れないようにするには?

歯ぎしり ナイトガード歯ぎしりが原因の場合が多いので、就寝時に使用する「ナイトガード」と呼ばれる、歯を保護する器具を作成・着用することが重要です。

また、硬いものを食べることを、極力避けることも必要です。

究極の破折予防

むし歯予防で破折予防

歯が折れるのは、殆どの場合神経を取った歯です。
ということは、神経を取らなくてすむようにする、すなわちむし歯予防をすることが、究極の破折予防にもなるのです。

ドックベストセメントで破折予防

歯科医院に定期的に通っていないと、症状が出るまでむし歯の発生に気付かないことが少なくありません。ドックベストセメント 削らない治療

冷たいものがしみるなどの症状が出た時点では、多くの場合むし歯が歯の神経に到達しています。
そうなってしまうと、今までは歯の神経(歯髄)をとる必要がありました。

しかし、当院では進行したむし歯でも神経をとらずに済む、Doc's Best Cement(ドックベストセメント)(写真)を使用した治療で歯の神経(歯髄)を守ります。(一部除外)[保険外診療]
従って、ドックベストセメントを用いれば、歯の破折予防につながります。


●歯肉炎・歯周病予防

歯周病菌の感染は、乳歯が永久歯に生え替わる頃に感染する場合がありますが、夫婦間で感染することも多いと言われています。
ある大学の先生は、「若い夫婦のお口の中の細菌は似通っているが、年齢が高くなるに従い異なる細菌が存在するようになる」と言っておられました。

お子様のおられる成人の殆どは、歯周病に罹患しています。
したがって、お口の中にも歯周病菌が存在します。
歯周病菌に関する詳しいお話は歯周病基本治療のページをご覧いただくとお子様のおられる保護者(又は同居している祖父母)、結婚している夫婦はあらかじめ歯周病細菌検査を行い、もし悪玉菌が多く存在するようなら、

・ 歯磨きなどのセルフケア
・ 特殊な乳酸菌を使用したプロバイオティクス
・ 歯周内科などのアンチバイオティクス

などにより、歯周病菌を減少させ、その状態を維持させるべきであるとさくら総合歯科院長は考えています。
歯肉炎 歯周病 予防
また、感染の窓の項で説明したとおり、早期に細菌(この場合歯周病菌)に感染すると、それを非自己と認識できずに歯周病菌に対する免疫がうまく働かなくなる場合があります。

●マイナス2歳からの自閉症予防

歯科で自閉症の治療をするわけではありません。
しかし、予防のための健康指導は可能です。
近年アメリカでは自閉症児が激増しており、日本でも増加しています。
自閉症児の割合
増加の原因は色々ありますが、妊娠時の栄養と、重金属、特に水銀の影響が指摘されています。

葉酸サプリメントは要注意

よく、「妊娠初期前後には葉酸が必要だから、葉酸サプリメントを飲もう」という話を聞きますが、実はこのことが自閉症増加の一つであるとアメリカでは考えられるようになってきました。

葉酸には合成のものと天然のものがあり、天然のものは摂取すべきですが、合成のものが逆に自閉症児を増やす原因になっていることが分かってきました。
残念ながら、日本では天然の葉酸サプリメントは殆ど販売されていません。
ということは、葉酸サプリメントを飲むことは、逆に危険、ということになります。

水銀と自閉症

一方、水銀は大型回遊魚と歯の詰め物により摂取されます。
大型魚(マグロなど)は「食物連鎖」と呼ばれる現象により、かなりの量の水銀を蓄積しています。
特に、以前よく使用されていた歯の詰め物 『アマルガム』からは、食事をしたり歯ぎしりしただけでも水銀ガスが発生します。それを吸い込めば、肺から吸収され、徐々に体内に蓄積されます。
母体に水銀が蓄積していれば、それは胎盤を通して胎児の成長に影響を及ぼすことがあります。

ただ、アマルガムはやみくもに除去してはいけません。普通に削って除去すると、大量の水銀ガスと水銀の粉が発生し、体内に吸収されてしまい、その結果体調を崩す方も存在します。
アマルガム除去を行うためには、より慎重に行う『安全なアマルガム除去』で対処する必要があります。

●マイナス2歳からの早産・死産の予防

妊婦の歯ぐきに炎症があると、その原因となっている悪い細菌が血管の中に侵入し、胎盤に到達します。
そのことが、早産の原因になる事は、随分前から知られています。そして、中には歯ぐきの軽い炎症が死産を招いた報告も存在します。
『私は歯周病じゃないから大丈夫』と思っている方、それは誤りです。
妊娠中はホルモンバランスが変わり、妊娠中に増えるホルモンを餌にする歯周病菌が容易に増加し、歯ぐきに炎症を起こします。
もともとお口の自己管理がおろそかなヒトは、よりその危険性が増します。
したがって、妊娠する前から正しい知識を持つ歯科医院にかかり、お口の健康管理指導を受けることが必要です。


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